Q&A

同居している父の物忘れが多くなりました。父本人が管理しているのですが、薬を飲み忘れたり、朝に夜の薬を飲んでしまったり、重ねて薬を飲んでいることもあるみたいで、私が声を掛けても「ちゃんとやっている!大丈夫!!」と怒り出します。どうしたら良いでしょうか?

ご本人が物忘れを認識していない場合、ご本人の気持ちを尊重しながらご家族が対応するのは難しいことが多いです。年齢に伴って基礎的な病気が多くなり、数種類の薬を服用しているため、更に自己管理しずらい状況の方もいらっしゃいます。
このような場合には、訪問看護師が自己管理しやすいようにお薬のセットを行ったり、担当医師へ薬の減量をお願いすることで、ご本人の管理能力を維持しつつ、正しい服薬状況となる可能性が高くなります。

最近、何だか母の元気がありません。何か悪い病気なのでしょうか?心配です。相談に乗ってもらうことはできますか?

それは心配ですね。訪問している方の中でも、薬の調整中に体調を崩す方、食事や水分量が減り脱水症状を起こす方、加齢に伴ううつ症状が表れる方がいらっしゃいます。
私たち訪問看護師は日常の状況の聞き取りのほか、訪問した際のバイタルサインや全身状態を観察して、直接担当医師へ報告や相談をすることができます。場合によっては、医師と連携して受診の手配やお薬の変更などを行い、体調改善に繋げるお手伝いをしています。

フルタイムで仕事をしています。デイサービスなども利用していますが認知症の母が一人になる日もあるため、日中、どのように過ごしているのか?食事は摂れているのか?お薬の飲み忘れがないか?と不安があります。看護師さんはどのような関わり方でサポートをしていただけますか?

お仕事しながらのお母様の介護、大変なこともあるかと思います。デイサービスがお休みの日などの日中に訪問させていただき、バイタルサイン測定や体調管理を行いながら、転倒していないか?食事や水分は摂れているか?お薬の服薬状況はどうか?確認することができます。また、室内での軽い運動や屋外での歩行訓練(散歩)などの対応も可能です。

同居中の父のことで相談です。以前はスムーズに出ていた便がなかなか出ずらくなり、下剤を飲み始めましたがあまり効果がないようで、いつも長時間トイレに籠っています。どうしたら良いのでしょうか?

年齢を重ねるごとに食事や運動量が低下し便秘傾向となることがあります。また、認知機能の低下も伴って、便意を感じる機能も低下するため、更に便秘が悪化することもあります。色々な要因が重なることで数日間排便がないことで便自体が硬くなり、自力で踏ん張って出すことが困難となるケースが多くあります。そのような場合、下剤のコントロールのお手伝いはもちろん、浣腸や座薬などで排泄のお手伝いをすることが可能です。

遠方にいる父と母のことで相談です。夫婦二人暮らしをしています。二人とも物忘れが多くなり、父母の状態を本人たちから聞くことができません。今の状況を知りたいと思っています。場合によっては、介護休暇を取ろうと考えています。どうしたら良いでしょうか?

基本的には受診同行(ご自宅から病院までの移動同行)は行っていませんが、担当医師から重要な説明が予定されている時、大きな体調の変化があり的確な症状の訴えが難しい時などの場合、診察室内でご本人やご家族と一緒に病状説明を聞くことは可能です。また、医師の許可がある場合のみ遠方のご家族へ簡単な状態報告を行うことが可能です。

元々体格の良い夫です。ここ最近、足腰が弱りふらつくようになり先日転んでしまい、私と息子が介助してやっと立つことができました。幸い息子がいたので対応できたのですが、私一人では立ち上がらせることができません。転んで怪我をしたら?と思うと不安もあります。どのような対応をお願いできますか?

転倒時の緊急対応のみが目的でご利用される方もいらっしゃいます。緊急対応に関するご契約をしていただけますと、月2回からの訪問で24時間365日対応可能です。転倒時の介助のほか、外傷はないか?救急搬送が必要かどうか?などの状態観察も行います。

95歳の母を自宅で看取りたいと思っていますが、色々と不安があります。どのようなサポートをお願いすることが可能でしょうか?

訪問診療医や往診医が担当医となり、訪問看護への指示があることで対応が可能です。毎日の訪問や全身状態の管理・報告、体拭きや爪切りなど清潔援助、オムツ交換の指導、点滴の実施など安心してお看取りができるようサポートさせていただきます。また、状態変化時の緊急対応はもちろんのこと、方向性が変更になった場合の医師や病院との連携にも対応することができます。